M1層・M2層・M3層とは?テレビCMの視聴者層の違いを解説
テレビCMや広告を打つときには、ある程度ターゲットを絞り込んで、その層に刺さる内容を考えなければなりません。男性が主要顧客である商品を販売するときに意識したいのが、M1層・M2層・M3層です。
今回はM1層・M2層・M3層それぞれの定義から、性別・年代で区分するメリットを紹介します。
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目次
M1層・M2層・M3層とは
テレビCMやマーケティングにおいては、性別・年代を区分してターゲットを把握することがあります。
そのなかでM1層・M2層・M3層という区分があります。M(Man)は男性、続く1は20~34歳、2は35~49歳、そして3は50歳以上の人物が当てはまります。
- M1層 20~34歳の男性
- M2層 35~49歳の男性
- M3層 50歳以上の男性
また、F1層・F2層・F3層という区分があり、こちらはF(Female)で、1は20~34歳、2は35~49歳、そして3は50歳以上を意味します。
- F1層 20~34歳の女性
- F2層 35~49歳の女性
- F3層 50歳以上の女性
これ以外にも、4~12歳の子どもは「C層」、13~19歳の10代男女は「T層」と呼ばれます。もちろん一概には言えませんが、性別と年齢を区分し、ターゲット層のマスに刺さる広告・CMを意識して制作することで、ヒットする可能性が高まるのです。
M1層・M2層・M3層それぞれに見られる特徴
同じ男性でも年代によって趣向は変わってきますので、年齢区分は参考にしておきたいところです。ここでは、M1層、M2層、M3層それぞれに見られやすい特徴を紹介します。
M1層の特徴
M1層は、20~34歳の男性になります。社会人経験がまだまだ浅く、経済的余裕もさほど多くはありません。大学生であればなおさらです。しかしながら、ビジネスや趣味に対するモチベーションはほかの年代と比べても高く、スキルアップに励む男性も少なくありません。
M2層の特徴
M2層は、35~49歳の男性になります。35歳以上になると結婚している人が増えはじめ、家庭に落ち着く人も見られます。独身のときには、自己投資に使っていたお金を家族にまわすようになり、収入は増えても財布のひもはM1層のときより固くなることもあります。高収入の男性であっても、実際に家計は妻が管理しているということも珍しくありません。しかし、共働きが当たり前になっている現代では、夫婦それぞれが財布を持ち、ある程度自分のことにお金が使えるM2層も見られます。
M3層の特徴
M3層は、50歳以上の男性になります。管理職などの役職に就いている人が多いM3層は、子どもが独立して経済的余裕がある人が多数いるとされています。この世代は、自動車やファッションなど、ブランドにこだわる人が多く、「少々高くても、品質が良いものを」と考える傾向にあります。定年退職した後もアクティブで、旅行やスポーツなど、新しい趣味を見つけようとしている人もいます。高齢化社会が進んでいる日本において、母数が多く、広告を打つうえでは無視できない重要なターゲットといえるでしょう。
ターゲット層を定めてプロモーションをするメリット
なぜテレビCMやマーケティングには、ターゲット層の想定が有効なのでしょうか。ターゲット層を定めるメリットを3つ紹介します。
メリット1 商品・サービスの方向性を決めやすい
ターゲット層を定めることで、商品・サービスの方向性が見えてくることがあります。例えば、M層をターゲットにした商品・サービスであれば、ハードなデザインで、色は黒や青といった方向性を定めてもいいでしょう。方向性が定まっていないと、中途半端な印象で、どの年代や性別にも刺さらず、失敗に終わってしまう可能性があります。
メリット2 商品のイメージを共有しやすい
ターゲット層が定まっている商品は、広告でパッと見せただけでも消費者にイメージが伝わりやすく、興味を持ってもらいやすいと考えられます。特にテレビCMの場合は、わずか15秒の間に商品のイメージを伝えなければならないため、ターゲット層を絞っておいたほうがいいでしょう。
メリット3 消費者の動向を把握しやすい
消費者の購入動向を探るうえでも、ターゲッティングは有効です。購入者の年代や性別を理解しておくことで、新しい商品を開発するときにも、「どの商品がどの層に人気か」など、過去の情報を役立てられます。
M1層・M2層・M3層を把握しておこう
M1層・M2層・M3層は、それぞれに特徴があり、的確に年代ごとの傾向を把握しておくことで有効なターゲッティングをできるようになります。すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、基本的な傾向を理解しておくことで、効果的なテレビCMや広告作りが見えてくるはずです。
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