メルマガの平均開封率とは?改善に導く7つの方法を解説

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メルマガの平均開封率とは?改善に導く7つの方法を解説

開封率はメルマガ運用の中でも重要な指標です。どんなに中身が魅力的でも、開封されなければ意味がありません。

そこでこの記事では、メルマガの開封率の計算方法や平均値、ナイルの開封率改善事例などを紹介します。

なお、ナイルではメルマガやメールマーケティングに関する無料相談を実施しています。メルマガの開封率や運用の改善にお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください!

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メルマガの開封率とは

メルマガの開封率とは、総配信数に対して何割くらいメールが開封されたかを示す数値です。

開封率が低い場合、ほとんど読まれていないといえます。また、がんばって配信数を増やしたところで、開封される可能性そのものが低ければ、成果にもつながりにくいです。

メルマガで成果を上げるためには、開封率を計測することが大切です。開封率が低い場合には、原因を考えた上でさまざまな改善施策を講じ、開封率を上げる必要があります。

開封率の求め方

メルマガの開封率は、以下の計算式で求められます。

【メルマガ開封率の計算式】

開封率=メール開封数 ÷(総配信数−無効配信数) ×100

※無効配信数:無効なアドレスなどのエラーで配信できなかった数

例えば、下記のケースで開封率を計算してみましょう。

  • メール開封数=3,000
  • 総配信数=11,000
  • 無効配信数=1,000

これらを計算式にあてはめると、「3,000 ÷(11,000−1,000) × 100 = 30 」となるので、開封率は「30%」です。

開封率の計測方法

開封率を測定するためには、HTMLメールを作成した上で、メール配信システムを活用します。

MA(マーケティングオートメーション)、アクセス解析ツールのGoogleアナリティクスなどがその例です。トリガーとなるユーザーのアクションをもとに、開封されたかどうかを下記のように測定しましょう。

【開封率の計測方法】

  • 開封の目印となる画像が読み込まれたか
  • 本文のURLがクリックされたか

上記で紹介したように、いくつかの計測方法がありますが、メルマガの運用をするなら「メール配信ツール」の活用がおすすめです。

メール配信ツールには、開封率の計測のほかにも、運用を効率化できるさまざまな機能が揃っています。

HTMLメールの作成・ABテストの実施・分析機能なども搭載されており、メルマガ運用担当者の工数削減が期待できます。

メルマガの平均開封率

メルマガの平均開封率は、以下の3サイトを参考にすると、多少のばらつきがあるものの、おおよそ20%前後であることがわかります。

メルマガの平均開封率参考サイト:

 

なお、ナイルでのメルマガ開封率は、平均27%ほどです。一般的なメルマガ開封率の傾向を探るために、他社と比較するのは重要といえます。

しかし、忘れてはならないのは、「自社の平均値を知った上で、今回のメルマガがその平均と比べて高いのか低いのか」を把握することです。

自社の平均値に目を向けることで、施策の良し悪しや改善の余地があるのかも適切に判断できるようになります。

\疑問やご質問はお気軽にお問い合わせください!/

メルマガ配信ではKPI設定と効果測定を行う

メルマガ配信の際には、目的を達成するための中間指標となる「KPI(重要業績評価指標)」の設定が欠かせません。

メルマガ配信では、「商品の購入につなげたい」「商談の数を増やしたい」といった、何かしらの目的があるのではないでしょうか。

1配信ごとにKPIを設定し配信後に効果測定を行うことで、「何ができていないのか」「どこにテコ入れすべきなのか」といった改善点が見つけやすくなります。

メルマガの配信には、必ずKPI設定と効果測定をセットで行いましょう。KPIとなる代表的な指標を、次の見出しで紹介します。

なお、KPIの概要については以下の記事で詳しく紹介しています。KPIの具体的な立て方についても解説しているので、併せて参考にしてください。

メルマガの開封率以外で重要な3つの指標

メルマガ運用では、開封率以外にも重要な指標が存在します。

以下からは、メルマガ配信のKPIに設定されることが多い指標を確認していきましょう。

開封率以外で重要な3つの指標(タブレット画面に映したニュースサイトをクリックする手元)

指標1 クリック数

メールが開封された際に、メルマガ内に設置したリンクがクリックされた数を指します。

どの程度のユーザーが反応してくれたかを把握できます。

例えば、新商品の発売をメルマガで紹介し購買につなげるなど、ユーザーに何かしらのアクションを起こしてもらうことが目的の際に重視すべき指標です。

そのため、このクリック数は、自社の成果につながる「コンバージョン数」に大きく影響します。

指標2 コンバージョン数

コンバージョン数(CV数)は、設定したコンバージョンを達成できた数です。

メルマガで設定することの多いコンバージョンには、問い合わせ・商品購入・資料請求・ウェビナー申し込みなどが挙げられます。

クリック数と同様、リンク先でユーザーがアクションを起こすことを目的としている場合に重要視される指標です。

指標3 セッション数

セッション数は、どのくらいのユーザーが流入してきたかを表します。

メルマガ運用では、主にウェブサイトの認知度向上や、流入数増加を目的としている際に注視する指標です。

セッション数と同じ意味合いとして捉えやすいものに、クリック数があります。しかし、クリック数の場合だと「誤って2回クリックしてしまった」ケースでも2回分としてカウントされます。

しかしセッション数であれば、このような場合でも基本的には1回分として計測することが可能です。

流入数を確認することで、「メルマガ経由で何人のユーザーが来訪したか」を、より正確に把握できます。

開封率を上げるための7つの方法

ここからは、開封率を上げるための7つの方法について解説します。

ひとつずつ見ていきましょう。

開封率を上げるための7つの方法(デバイス内の世界中のメディア、最新ニュース。新聞や雑誌のアプリでニュースを読むスマートフォンを持つ人の手元)

方法1 件名を改善する

メルマガ作成で何より大切なのは、「件名」です。

その理由は、「メールを受け取った人が、最初に目にする箇所」だからです。メルマガを受け取ったユーザーは、件名を見て「開封するかスルーするか」を、ほんの数秒間で判断しています。

そのため、件名のところで「何か興味のあることが書いてありそう」「役に立ちそう」とユーザーの興味を引くことができれば、開封率を上げることが可能です。

逆に、「興味を引かれない」「自分とは関係なさそう」と判断されると、開封してもらえる可能性は著しく低下します。

開封率をアップさせる件名のポイントは、以下の5つです。

【開封率をアップさせる件名の5ポイント】

  1. 前半15文字にキャッチーな表現を入れる(例:「無料キャンペーン実施中!」など※前半15文字は省略されづらいため)
  2. 数値を入れる(例:「3つの〇〇」「95%の人が勘違いしている」など)
  3. ネガティブや驚きの表現を入れる(例:「知らないと損する」「やってはいけない」「実は」など)
  4. 緊急性を提示する(「先着〇名」「本日〇時まで」など)
  5. 強調表現を使う(「劇的に改善する」「極限まで上げる」など)

これらのポイントを踏まえた上での、件名の具体的な例には、次のものがあります。

【開封率をアップさせる件名の具体例】

  • 1+2【前半15文字にキャッチーな表現を入れる+数値を入れる】の例

    「メルマガ配信はこの3つが必須!成果を出すポイントとは」

  • 2+3【数値を入れる+ネガティブな表現を入れる】の例

    「95%の人が勘違い!やってはいけないメルマガ配信のタブー」

  • 4+5【緊急性を入れる+強調表現を使う】の例

    「先着5名様限定!商談化率を劇的に改善するメルマガ配信ノウハウ」

ただし、ユーザーの興味を引こうとするあまり、内容との関連性が乖離している件名にすることは避けてください。

件名に興味を引かれ開封したとしても、内容がかけ離れていればユーザーはすぐに気がつきます。配信者に対しての信頼度も下がり、メルマガの解約につながります。

方法2 開封されやすい曜日や時間帯に配信する

読者であるユーザーの行動に合わせて、メールが開封されやすい曜日や時間帯に配信すると、開封率の向上が期待できます。

例えば、平日9:00〜18:00勤務の一般的なサラリーマンの場合、開封されやすい時間帯は以下のとおりです。

【サラリーマンがメルマガを開封しやすい4つの時間帯】

  1. 12:00~13:00前後(昼の休憩時間)
  2. 7:00~9:00前後(出勤)
  3. 18:00~20:00前後(帰宅中)
  4. 22:00~0:00前後(就寝前)

※通勤中や帰宅中、仕事がひと段落した時間帯に、見てもらいやすい傾向にあります。

メルマガ開封率アップの極意!
〜サラリーマンのリフレッシュ or リラックスタイムに配信をする〜
(リフレッシュタイムにスマートフォンを見る2人のビジネスパーソンと夜ベッドでスマートフォンを見て微笑む女性)

ただし、開封されやすい曜日や時間帯は、ユーザーのライフスタイルによって異なります。

自社がターゲットとするユーザーが、メールを開きやすいと考えられる曜日や時間帯を想定した上で配信を行いましょう。

時間帯を変えてABテストを行うなどして、開封率の高い曜日や時間帯を調査することもひとつの方法です。

方法3 定期的にメーリングリストの見直しをする

配信したメルマガの中には、エラーで戻ってきてしまい、実際には配信できていないことも多々あります。

無効なメールアドレスに対して送り続けると、エラーメールや未達メールとなり、その数が多いほど配信元自体がスパム認定される恐れがあります。

スパムメールを送る業者は、さまざまな手段を使って大量にメールアドレスを取得しており、存在しないメールアドレスにエラーメールを大量に送り続けていることが多いです。

このため、似たような挙動をしていると「スパム」と判断される可能性が高くなります。

また、エラーメールや未達メールの数が多いと、施策の効率も悪化します。

メール配信システムには「○通まで○円」という料金体系で配信を行うシステムもあるため、エラーメールはムダなコストを支払うことになりかねません。

エラーを減らすためにはメーリングリストを定期的に精査することが大切です。配信できないメールアドレスを排除し、常にすべての配信が有効配信となるように心がけましょう。

方法4 送信者名の設定を忘れないようにする

差出人・送信者名や配信元がわかるように「Fromアドレス」の設定も忘れずに行いましょう。

Fromアドレスとは、メールに表示される差出人情報のことです。「社名・サービス名・氏名・メールアドレス」などを設定します。

送信者名の設定を行うことで、受信一覧を見たときに誰からのメールなのかをユーザーに一目で把握してもらえます。

送信者名を明らかにすることでユーザーに安心感を与えられるため、開封率を上げるための方法として有効です。

一方、Fromアドレスを設定していない場合は、送信者が不明となるため、迷惑メールや怪しいメールではないかと疑われ、開封率も下がりやすい傾向にあります。

方法5 PC・スマートフォン両方の閲覧に対応する

ユーザーがさまざまなデバイスを使ってメールを見ることを想定し、PC・スマートフォン両方で表示できるように対応させましょう。

さまざまなデバイス環境に適応していない、レイアウトの崩れたメルマガを送った場合は、「この配信者からのメルマガは見づらい」という印象を持たれる恐れがあります。

こうなると、たとえ購読を続けてくれていたとしても「メールを開封しよう」という意欲を下げる原因になりかねません。

PCとスマートフォンどちらも閲覧しやすいデザイン、またはPCとスマートフォン両方に対応させたメールを作成するなどして、読み手にストレスを与えないよう心がけましょう。

方法6 迷惑メールと判定されないようにする

メールの送受信を行うソフトのメーラーから、「これは迷惑メールだ」と判定されると、その後ずっと迷惑メールフォルダに振り分けられます。

その場合、よほど興味を引く内容でなければ、まず開封されることはありません。 メーラーに迷惑メールと判断されないためには、以下のような対策が挙げられます。

メーラーに迷惑メールと判断されない対策

対策方法
理由
大量に送信しない
  • 短時間に大量のメールを配信するのは、迷惑メールの典型的な特徴なため

ダブルオプトイン(2段階登録)にする

【例】仮登録メールの送信→URLクリックで本登録とする

  • 実在するメールアドレスを獲得できるため、エラーメールや未達メールが防げる
アフィリエイトURLや「bit.ly」などの短縮URLは使用しない
  • 宣伝を目的とするアフィリエイトリンクはスパム判定されやすいため
  • 遷移先URLを隠すために短縮URLに置き換えていることが多いため

過度な装飾は避ける

【例】

「〓〓〓〓〓〓」「■■□――□■■」「。o○゚+.。o○゚」

  • スパムメールの多くが過度な装飾で誘導している傾向があるため

 

なお、メーリングリストを定期的に見直してエラーメールや未達メールを減らすことも、迷惑メールと判定されないための方法のひとつです。上記のポイントと併せて対応しましょう。

方法7 リストの属性に合ったテーマで配信する

リストの属性(業界や役職)に合ったテーマで配信することも、開封率、ひいてはクリック率を上げる考え方のひとつです。

その理由は、「自分のビジネスに関係がありそう」と思ってもらえれば、興味を持ってもらえるためです。

例えば、リストに小売業界の会社が多い場合は小売業界をテーマにした資料を、営業職のマネージャー層が多いなら営業研修やマネージメントについて論じた記事を送ると良いでしょう。

\疑問やご質問はお気軽にお問い合わせください!/

ナイル株式会社がメルマガ開封率を改善した2つの事例

ここからは弊社「ナイル株式会社」での、メルマガ開封率を改善した事例と工夫を紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

ナイルのメルマガ開封率が改善した2つの事例(スマートフォンを指さし、自分の携帯を見ている人々)

事例1 件名、送信者、冒頭文がかぶらないようにした

まずは、NGな送信内容を紹介します。

【メルマガNG例】

  • 件名:ナイル株式会社からのお知らせ!Googleアナリティクス4への移行に関して
  • 送信者:ナイル株式会社青木創平
  • 冒頭文:こんにちは。ナイル株式会社の青木創平です。

この場合、件名・送信者・冒頭文において「ナイル株式会社」という情報がかぶっています。

情報がかぶると、限られた文字数制限の中で、ユーザーに伝えられる情報が減ってしまうため好ましくありません。

情報のかぶりを極力減らしてほかの表現を入れることで、ユーザーの興味関心のアンテナに引っかかり、開封される可能性を上げることができます。

上記の内容を踏まえた上で、NG例から以下のように変更してみました。

【メルマガ改善例】

  • 件名:時は来た!Googleアナリティクス4移行へのカウントダウン
  • 送信者:ナイル株式会社青木創平
  • 冒頭文:今使っているGoogleアナリティクスが使えなくなることはご存じですか?

件名に「時は来た!」とキャッチーなフレーズを入れ、開封率の向上を目指しています。

また、冒頭文の挨拶は限られた文字数を圧迫するため、時には思い切って省略しています。運用ルールによっては省略できないかもしれませんが、選択肢のひとつとして検討してみてください。

事例2 メルマガを配信する時間帯のPDCAを回した

ナイルでは件名や冒頭文の工夫とともに、「どの時間帯の開封率が良いのか」を調査するために、時間帯のPDCA※を回しました。

ナイルの場合は全体の傾向を見てPDCAを回した結果、「14:30に配信するのが良さそうだ」という結論に至りました。

「この時間帯は、仕事で疲れたタイミングで息抜きを求めている人もいるのではないか」という理由です。

ほかにも、さまざまな要因がありますが、これらの取り組みをしたことで、開封率は「19% → 27〜28%」に向上しています。

ぜひ、ナイルの開封率アップの事例を参考に、メルマガ開封率の向上に取り組んでみてください。

※PDCA=Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)

開封率を上げるためにもKPIを設定して改善に取り組もう

今回紹介したように、開封率を上げるためにはさまざまな方法があります。

その中でも、件名は非常に重要な要素のひとつです。

もし自分が受信する立場だった場合、本当に開封したいと思える件名であるかを考えてみることが、メルマガ開封率の改善につながります。

できれば第三者に確認してもらい、率直な意見をもらうようにしてください。ナイルへのご相談も大歓迎です!

また、KPIを設定し効果測定することで、メルマガ運用の改善を効率的に行えます。開封率を上げるための施策と併せて、KPIも忘れずに設定してください。

ナイルでは、ウェブマーケティングにおけるKPIの立て方やKPI設定に必要な考え方をまとめた資料を用意しています。

「メルマガで成果を上げたいけど、KPIの設定がよくわからない」などの悩みや疑問があれば、以下からお気軽にダウンロードしてください。

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