【1本30分でCV10倍】ナイル流「片手間メルマガ術!」成果事例も公開
こんにちは!ナイル株式会社の青木です。
BtoBマーケティングには、「SNS」「広告」「ウェビナー」「メルマガ」など、さまざまな手法が存在します。
特にメルマガは、見込み顧客との接点を維持するなど、多くのメリットがあります。
一方、「どのようにメルマガを活用すればいいのかわからない」など、効果的なメルマガの作り方に悩む方が多いのも事実です。
私もメルマガ担当になった初期の頃は、右も左もわからず、どんな内容を送信したらいいのか迷ってばかりいました。
また、マーケティングと制作を兼業していたため、ひとつの施策に時間を取るのも大変だったのです。
しかし、現在では1本たった30分で、開封率も20%後半、獲得問い合わせ数約10倍のメルマガに成長させることができました。
今回は、その成功実例をもとに、「ナイル流メルマガ活用術」を紹介し、貴社のメルマガを成功に導くポイントを公開します!
なお、実際に配信されるメルマガの内容をチェックしてみたい方は、以下のページより無料でメルマガ登録いただけます。
目次
【失敗談】開封率10%台だったメルマガ初期
配信初期時代の失敗談を、まずお話しします。
実はこの時期に、成功につながる大切なポイントがありました。
1つのメルマガを作るのにかなりの工数を費やしていた
初期の頃は、週に1回、3~4時間をかけてメルマガを配信していました。
内容は、外部サイトの有益な情報をピックアップしたお役立ちメルマガです。30〜40サイトから選ぶ作業にとても時間がかかり大変でした。
加えて、SNSで話題になった投稿を確認したり、英語サイトの巡回もしたりで、苦労を感じながら続けていたのです。
当時私は、情報収集業務を担当していました。メイン業務のかたわらで手間と時間のかかるメルマガ作業をしていたこともあり、かなりしんどかったのを覚えています。
工数に見合った成果は出ずエネルギーの消耗だけだった
「そこまで苦労したのだから、サイトに何らかの貢献はしていたのだろう」と皆さんはお思いでしょうか。
いえいえ、そんなことはありません。少なくとも、そこから発生した問い合わせは私が記憶している限りでは0件だったのです。
つまりは、工数をかけてメルマガを運用していたものの、ただエネルギーを消耗するだけで、半ばボランティアのようになっていました。
当時の成果としては、開封率は10%代、問い合わせなどの主要コンバージョンはほぼ0という状態です。マーケティング手法としてのメルマガは、まったく役割を果たしていなかったといえます。
効率的に成果を上げる方法を考えたキッカケ
日々、多くのタスクがある状況で、「何とかラク(効率化)をしてメルマガの成果を上げたい!」その方法を考えました。
そして、生み出したのが「片手間メルマガ術!」です。
「ラクして成果を最大化する」スタンスを持った
過酷なメルマガ作成はもう嫌!そこで考えたのが、「もう少しラクをして運用しよう」けれど「運用する以上は成果につなげよう」という2点でした。
それ以外は、特に難しいことは考えていません。
また、開封率は高くなかったものの、「メルマガは、みんな好意的に読んでくれるだろう。まぁ、とりあえずやってみるか」というスタンスで取り組みました(今思えば、その楽観的な考えも功を奏したのでしょう)。
時短&成果の「片手間メルマガ術!」を考案した
メルマガ運用で最初に苦労したのが、ネタを見つけることです。
メルマガの文章は長くする必要はないので、1つ作成するのにせいぜい15〜20分くらいで完成します。
しかし、最初はそのアイデアを考えるのには30分ほど使っていたので、なんだかんだで1時間ほどメルマガに時間を使っていました。
メルマガを最低でも週1回、可能であれば週3回は送ろうと考えていた私は、この調子だと途中で断念すると考え、時短で成果が期待できる効率的な「ナイル流のメルマガ術」に取り組み始めました。
それでは、次の章より「私が実際に、どんな取り組みをしてメルマガ成功術を確立したか」をお伝えします!
ナイル流「片手間メルマガ術!」成功ポイント6つ
では、ここから私が実際に取り組んだ6つの取り組みを紹介します。
特に、ポイント3の“リンクの位置で「アクションにつなげる」”については、コンバージョンに直結するのでとても重要です。
ポイント1. テーマは「商談時によく聞かれる質問」にする
メルマガのテーマを考えるのは大変です。
書いている間に「違うな」と思い、削除することもあるでしょう。
その点、「実際に聞かれた質問」をメルマガにするやり方はおすすめです。質疑応答のやりとりを反映すれば、メルマガの文章になります。
よほど特殊な内容でない限り、同様の課題を持っている人にも参考になるでしょう。
肝心の質問の集め方ですが、直接顧客と話す機会があればその内容をメモします。特になければ、以下の方法で整理することもおすすめです!
【テーマを整理する方法の参考例】
- 1ヵ月に一度、営業・カスタマーサクセスのメンバーにヒアリングをする
- お問い合わせフォームなどを設置して、悩みを集める
集めた悩みの情報は、メルマガだけではなく、その他のマーケティング活動にも活かせれば一石二鳥です。
テーマを「商談時によく聞かれる質問」にするメリットと実践まとめ | ||
メリット | 実施すべきアクション | |
時短 | メルマガ用に改めてネタを考える必要がない |
|
成果 | 1人が気になることは多くのユーザーも気になっている可能性が高い |
ポイント2. とにかく件名にこだわる
メールは以下3つの要素で、読まれるかが判断されます。
- 送信者情報
- 件名
- 冒頭文字数
そのため、件名はできるだけ魅力的なものにするのがおすすめです。私がよく使うのは、質問をそのまま件名にするやり方です。
【質問を件名にした例】
- 例1:「リソースが限られている中、サイト内のどのページから手を付けるべきでしょうか?」
- 例2:「最近よく聞く『SEO内製化』そもそも目指すべきなのか?」
これであれば件名を0から考える必要がなく、時短になります。また、メルマガの件名は結構堅苦しいものが多いので、目立たせることを意識して、以下のようにしたこともありました。
【目立たせることを意識した件名の例】
例1:「【みなさまが夏休みの間に考えます】Webマーケティングの相談をしてみませんか?」
例2:「コーポレートサイトのリニューアルにご用心」
もちろん悪目立ちしない、感情を逆なでしないなど意識するべき点もありますが、読んでみたいと思ってもらえるように意識することは必須だと考えています。
メルマガ件名に特化した、以下の記事もぜひご覧ください。
とにかく「件名にこだわる」メリットと実践まとめ | ||
メリット | 実施すべきアクション | |
時短 | 件名なら2~3分でもこだわることができる |
|
成果 | 件名が魅力的であれば、開封率がアップする |
ポイント3. リンクの位置でアクションにつなげる
メルマガにおいて「ボタンリンク」や「テキストリンク」などの、具体的なアクションにつなげるリンクはとても重要です。
時間をかけてメルマガを書いていたときもそうですが、時短で効率的に進める場合でも成果が出なければ意味がありません。
そのため、成果につながるリンクの位置や内容に関しては細かくテストを行い、分析をしていました。
【実際に実施したテストの例】
■メールの種類
- テキストメール
- HTMLメール
■メール本文内のリンク位置
- リード文の直後に設置
- 冒頭に設置
- 末尾に設置
詳細は後述しますが、上記の分析・改善により成果が大きく上がりました。
リンクの位置で「アクションにつなげる」メリットと実践まとめ | ||
メリット | 実施すべきアクション | |
時短 | ある程度パターン化する(ポイント4のテンプレートも参考) |
|
成果 | リンクの設置位置を開いてすぐ目にとまる位置にする |
ポイント4. テンプレートを複数作成する
メールは署名部分や解約リンクなど、文面以外でも用意するべきテキストが多く、毎回そこを0から用意するのに時間がかかります。
ウェビナーの告知なども、工夫すべきはウェビナーの内容やその魅力が伝わるような文章であり、大枠の構成を毎回変える必要はないと考えました。
私は、2回以上同じようなメールを送信した経験から、今後はすべてテンプレートにすることに決めたのです。
現在は、以下のようなテンプレートの種類に分けています。
【メルマガテンプレートの種類】
テンプレート1:担当青木バージョン
テンプレート2:SEOニュース送信用
テンプレート3:ウェビナー告知、1週間前
テンプレート4:ウェビナー告知、当日
テンプレートを「複数作成する」メリットと実践まとめ | ||
メリット | 実施すべきアクション | |
時短 | 種類別にテンプレートを作り、すぐにメルマガが完成する状態を作る |
|
成果 | メルマガ作成のスピードアップや引継ぎ後のクオリティの安定化を実現する |
ポイント5. 送信先は絞らずに配信する
当時、弊社のメルマガ配信先は3,000ほどで、細分化してしまうと「メルマガを送る配信先」が少なくなってしまう懸念がありました。
母数が少なければその中からリンクをクリックしてくれる方も少なくなってしまうため、特に絞らずにメルマガを配信していました。
また、送信先を絞る作業は、下記のような分析や整理に時間がかかります。
- どのようにセグメント分けすれば良いか
- 成果の上がりやすい属性やターゲットは何か
これをしないで済むのは、時短ポイントになります。
もちろんメルマガ配信する母数が多い場合は、配信先を絞って刺さる内容のメルマガも良いです。ある程度配信先が増えるまでは、時短を優先する方向を選択しました。
送信先は「絞らずに配信する」メリットと実践まとめ | ||
メリット | 実施すべきアクション | |
時短 | 配信許可をいただいている方にのみ送る |
|
成果 | 母数が最大化される |
ポイント6. GIVEとTAKEのバランスを意識する
ここでいうGIVEとTAKEの定義は、以下のとおりです。
【GIVEのメルマガイメージ】
- 概要:完全に情報共有に特化したメルマガ
- 例:SEOの最新情報、コンテンツマーケティングの有益情報など
【TAKEのメルマガイメージ】
- 概要:訴求につなげるメルマガ
- 例:ウェビナーやホワイトペーパーDL、問い合わせなど
実際に配信している、GIVEの情報(Twitterバージョン)が以下です。
参考:ナイルのマーケティング相談室公式Twitter(Q&A:2023年2月9日配信分)
メルマガにもさまざまな手法がありますが、決して告知だけにしないという点が大事です。私は、読者の方に「熱い内容のメールがきている」「へー」と感じていただける内容を常に意識しています。
GIVEとTAKEの「バランスを意識する」メリットと実践まとめ | ||
メリット | 実施すべきアクション | |
時短 | 訴求用のメルマガを送るタイミングで迷わなくなる |
|
成果 | お知らせだけのメルマガではなくなるため、継続して読んでいただける |
\「とりあえず一本見てみたい」方もお気軽にご登録ください!/
「片手間メルマガ術!」は30分で約10倍の成果!
これまでのような取り組みを、本業のオウンドメディア運営などと並行で取り組んでいったところ、以下のような数値の改善が見られました。
ナイル流・ 片手間メルマガの成果事例 | ||||
項目 | 2020年1~12月 | 2021年1~12月 | 2022年1~12月 | ★成果 |
開封率 | 19%前後 | 安定した20%後半へ | ★テーマによって30%~40%を超える | |
問い合わせ獲得数 | 2件 | 5件 | 41件 | ★約8倍の問い合わせ数へ |
ウェビナー参加数 | 12件 | 175件 | 516件 | ★約3倍の参加者数へ |
資料ダウンロード数 | 5件 | 163件 | 1012件 | ★約6倍の資料ダウンロード数へ |
この数値が良いか悪いかなどは会社によって変わると思いますが、弊社としてはメルマガを完全に止めてしまうと困るという状態ではあり、一定の手応えを感じています。
定量的なデータだけではなく、実際にお客様から「メルマガいつも読んでいます!」「ナイルさんからのメルマガを見て、ビビッときて問い合わせをしました!」などのメッセージをいただくこともあります。
こういったお声は、メルマガがお客様との接点になっていると実感できて大変光栄なことです。
メルマガは気軽に取り組める施策
Webマーケティングは経験と知識がものをいう世界で、特にこれまで取り組んだことのない施策は「やり方がわからない」「何から始めればいいかわからない」など悩みが多いはずです。
だからといって「適当にやれるところからやってみよう!」と始めても、成果が出ないどころか、かえってマイナスに働くこともあります。
そんな中でもメルマガは、かなり気軽に取り組める施策といえると私は考えています。
毎回丁寧に、役に立つメールを送るという気概で取り組めば、おせっかいになることがあったとしても、後々に響くミスなどは起きにくいです。
また、しっかりと配信停止ボタンを置くことで、万が一不快な思いをさせてしまったときに傷の広がりを防ぐことができます。
とはいえ、最初だけやる気があっても継続できないと意味はありません。そういった意味でも肩肘張りすぎず、片手間でメルマガに取り組んでみるのはいかがでしょうか。
ナイル流「片手間メルマガ術!」、成功の秘訣が詰まった実際のメルマガは以下より配信設定いただけます。ぜひご覧ください(登録無料)。
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