タクシー動画広告とは?メリットや費用について解説
タクシー動画広告は、ターゲットが明確で、乗車している時間は広告にふれることになるため、選択肢として考えたい手法です。
ここでは、タクシー動画広告の概要やメリット・デメリットのほか、広告出稿のための流れや費用について解説します。
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目次
タクシー動画広告で乗客が視聴者になる
タクシー動画広告とは、タクシーの後部座席に設置されたタブレットなどの映像端末で流す、動画広告のことです。
その特性上、タクシーの乗客のみが視聴者であり、ターゲットがかなり絞られた動画広告といえるでしょう。以前は首都圏のタクシーを中心にタブレットが設置され、タクシー動画広告が流されていましたが、最近では地方のタクシーにも増えており、全国規模の広告へと発展しています。
タクシー動画広告の配信の仕組みとは?
タクシー動画広告の配信の仕組みは、どのようになっているのか解説します。また、配信サービスの料金形態についても、具体的に見ていきましょう。
配信の仕組み
タクシー動画広告を出稿するためには、タクシー動画広告の配信サービスに出稿し、入札する必要があります。配信サービスは、基本的には東京都を対象としたものが中心ですが、全国展開しているものもあります。
配信エリアや料金形態は配信サービスによって異なるため、条件を満たしているか、比較・検討して選びましょう。
配信サービスの料金形態
タクシー動画広告の料金形態は、配信サービスによって異なりますが、基本的に動画広告の長さや配信時期、配信される順番によって金額が変化します。
最も価格が高いのは1本目に配信されるタクシー動画広告で、その分、乗客に目にしてもらいやすいというメリットがあります。1本目の価格は1枠250万~650万円程です。2本目以降は4~5枠用意されており、1枠あたり200万~450万円程が目安となります。
また、タクシーの繁忙期である12月は、ほかの時期に比べて料金が高く設定されているケースが多いです。
タクシー動画広告のメリット
ほかのメディアと比べ、タクシー動画広告ならではのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。4つのメリットに絞って解説していきます。
メリット1:ビジネスパーソンにリーチできる
タクシー動画広告は、ビジネスパーソンにリーチできる可能性が高い手法です。一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会の「2019年度 タクシーに関するアンケート調査結果」によると、タクシーの利用者の約半数は会社員という数字が出ており、ビジネスパーソンを狙うには最適なメディアといえるでしょう。
また、同アンケートでは、タクシー利用のタイミングとして、通勤や商用時の割合が高くなっています。仕事モードになっている人に対してピンポイントで広告を送ることができるのは、タクシー動画広告の大きなメリットです。
メリット2:ノイズが少なく動画に集中できる
タクシーの車内は個室に近い空間で、タブレットなどの映像端末との距離が近いため、動画に集中してもらえる環境が整っています。
さらに、タクシー乗車中は手が空いている状態になりやすいので、「動画広告を見てそのままスマートフォンで検索」といった行動につながりやすいことは大きな強みです。そのため、タクシー動画広告は、商品・サービスの購入や申し込みに貢献する可能性が高いといえるでしょう。
メリット3:複数回、視聴されるタイミングがある
タクシー動画広告には、リピート再生されるプランがあるため、1回の乗車で複数回、視聴される可能性があります。
また、「2019年度 タクシーに関するアンケート調査結果」によれば、月に4回以上タクシーを利用する人の割合は4割を超えています。そのため、同じ人が同じタクシー動画広告を目にする可能性は十分あるのです。
同じタクシー動画広告を繰り返し視聴してもらうことで、商品やサービスを視聴者の印象に残すことができるでしょう。
メリット4:タクシー利用者の特性に合わせた動画広告を配信できる
タクシー利用者は、会社員の割合が多いとお伝えしましたが、ありとあらゆる地域がその特性を持っているわけではありません。エリアによっては、病院などに通う高齢者の利用割合が高かったり、観光目的で使う若い人が多かったりと、それぞれ特徴があります。
その特徴に合わせれば、さまざまな商品やサービスをアピールすることができます。こうした利用者の特性に合わせて動画広告を流せることも、タクシー動画広告のメリットでしょう。
タクシー動画広告のデメリット
タクシー動画広告のメリットについてお伝えしてきましたが、その一方で、いくつかのデメリットがあります。続いては、タクシー動画広告のデメリットについて解説していきます。
デメリット1:費用が高い
高い効果を期待できるタクシー動画広告ですが、配信に必要となる費用は高めに設定されています。1週間の配信で、最低でも数十万円は必要であり、それが首都圏など人気のエリアになれば、数百万円に上るケースも珍しくありません。シンプルな画像を使って行うWeb広告などでは、数十円単位で広告を出すことも不可能ではありませんので、タクシー動画広告は高い部類に入る広告といえます。
また、タクシー動画広告は、乗客が乗ってから1本目が流れます。どの順番で流れるかは事前に決まっており、早い順番ならば視聴してもらえる可能性が高くなるでしょう。ただし、CMを流す順番を早めるにも、費用が必要になってきます。
加えて、動画広告は、制作自体にもそれなりの予算や時間が必要です。30秒程度のタクシー動画広告の場合、実写もしくはアニメーションで30万~100万円程度の制作費が相場です。制作費と配信料を考えると、タクシー動画広告はそれなりの費用がかかるといえるでしょう。
デメリット2:ターゲットが限定される
ビジネスパーソンなど、ピンポイントのターゲットに向けて高い効果を発揮するタクシー広告ですが、とにかく不特定多数の人に周知したいという目的の場合、マッチしないことがあります。視聴してもらえる人の数だけを求めるのであれば、電車広告やテレビCMなど、ほかの種類の広告のほうが効果的だといえるでしょう。
とはいえ、国土交通省の調査によると、2018年の時点で、タクシーの輸送人員数は年間約13億9,700万人。そのため、ターゲットこそ限定されるものの、その数は決して少なくはなく、メディアの規模としては十分な大きさを持っています。
タクシー動画広告を配信する流れ
実際にタクシー動画広告を配信する場合、下記のような流れに沿って準備を進めていきます。
1. 配信サービスを選ぶ
まずは、タクシー動画広告の配信サービスを選びます。配信サービスによって対象エリアや料金形態、配信メニューなどが異なるため、ターゲットに広告を届けるために最適なサービスを選びましょう。
2. 配信メニューを選ぶ
配信サービスによって、さまざまな配信メニューを用意しています。配信のタイミングや配信回数、期間、時期などにより料金は異なり、価格が高い配信メニューほど動画が視聴される可能性が高くなります。ターゲットや予算に合わせて、最適な配信メニューを選びましょう。
3. 配信をスタートする
配信メニューに合わせて、タクシー動画広告の配信がスタートされます。実際の再生数については、レポートで確認することができます。
タクシー動画広告を制作するときのポイント
タクシー動画広告を制作会社に依頼する場合、イメージと違う内容にならないか、不安になることがあると思います。最後に、タクシー動画広告を制作する上で、押さえておきたいポイントを解説しましょう。
ターゲットを明確にする
タクシー動画広告はマスメディアと異なり、かなり限定的なターゲットに対して動画広告を配信していきます。そのため、いかにターゲットを細かく分析し、彼らが抱える課題や要望を明確にできるかが、良い動画広告を作るための必須条件となります。
タクシーに乗車するターゲットが、普段どのような生活をしているのかを想像してみましょう。「比較的、お金に余裕があるはずだから、安さをウリにしてもあまり効果がないかもしれない」「タクシーを日常的に使っているということは、利便性にこだわる人だろう」といった具合に、ターゲットの人物像を明確にしていけば、自社の製品やサービスのどの部分を訴求していけばいいかが見えてくるはずです。
見たいと思わせる内容にする
タクシー動画広告はスキップすることができないため、半ば強制的に乗客に視聴してもらうことができます。一方、内容がつまらないと、ネガティブな印象を抱かれてしまう可能性があります。
ストーリー性のあるものにしたり、テロップを入れてわかりやすくしたりするなど、車内で視聴していることを前提に、内容を練ってください。
タクシー動画広告は大きな告知効果が期待できる
タクシーで移動中、乗客に広告を見てもらう環境が整っているタクシー動画広告は、ターゲットがマッチしているならば検討したい広告手法です。
タクシー動画広告をうまく活用することができれば、大きな告知効果が期待できるでしょう。ぜひ、タクシー動画広告の出稿を検討してみてください。
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