スポットCMとは?メリット・注意点について解説
テレビCMには、スポットCMとタイムCMという大きく2つの種類があります。スポットCMは、番組を特定せずにCMを放映する方法で、タイムCMは、番組を特定してCMを放映する方法です。
ここでは、スポットCMについて、メリットや注意点を詳しく解説していきます。
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目次
スポットCMとは番組を特定せずに放映する方法
スポットCMとは、番組を特定せずに流すCMのことを指します。ただし、ランダムに放送されるわけではなく、スポットCMでは曜日や時間帯はある程度、指定することができます。
例えば、会社員をターゲットとしたテレビCMを放映したい場合、スポットCMを選択して、平日の夜と土日の全日を指定することが可能です。逆L字型といわれるCMの放映方法になります。
スポットCMの放映時間の最小単位は、15秒からになります。タイムCMの最小単位は、30秒からになりますので、その点でも利用しやすいCM方法といえるでしょう。
スポットCM 3つのメリット
スポットCMは、使い勝手のいいCM方法になります。スポットCMのメリットについて、3つに絞って説明していきましょう。
メリット1 柔軟な出稿ができる
スポットCMの最大のメリットは、柔軟に出稿できることでしょう。
自社が放映したい時期、期間、曜日・時間帯を選んで、どのくらいの量のCMを流すかも決めることができます。CM効果を狙うには、放映する本数は大事になります。スポットCMなら、予算や効果と照らし合わせて、CM出稿量を調整することが可能です。
例えば、ECサイトの期間限定のキャンペーンに合わせて、CMを打つことを考えてみましょう。この場合、1ヵ月間、平日の夜と土日に集中して、CMを大量投下したいという戦略が、スポットCMなら対応可能なのです。
メリット2 低予算でCMを流すことができる
スポットCMは、低予算でのCM放送が可能になります。具体的には、スポットCMなら、15秒という短い時間から購入でき、短期間の放送でも対応可能です。
費用が高いイメージのあるテレビCMですが、スポットCMを活用することで、「15秒のCMを短期間だけ放送する」という購入ができるため、低予算でCMを流すことができるのです。
メリット3 幅広い層が視聴してくれる
スポットCMは、さまざまな時間帯や曜日に放送されることになります。そのため、非常に幅広い層が視聴してくれる可能性があるといえるでしょう。
先ほどご紹介したL字型を選択した場合、平日の夜と土日の全日にCMが流れることになります。メインターゲットとなる会社員はもちろんのこと、主婦層や若年層が視聴する可能性が十分にあるわけです。
このように、幅広い層が視聴してくれるのは、スポットCMの魅力といえます。
スポットCMの注意点
利用しやすいスポットCMですが、当然ながらデメリットもあります。スポットCMを検討するときの注意点について、確認していきましょう。
注意点1 CMが流れるタイミングを細かく指定できない
スポットCMの注意点としては、CMが流れるタイミングを指定できないことがあります。曜日や時間帯は指定できても、実際に放送される枠は、テレビ局側が決定することになります。この番組は、自社のターゲットとマッチしていると思っても、、スポットCMでは、その番組にCMが流れない可能性が高いのです。
注意点2 スポンサー提供のアナウンスが流れない
CM提供となると、「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」というアナウンスをイメージする方も多いのではないでしょうか。このアナウンスは視聴者にとっては印象に残るものですが、スポットCMの場合は流れません。どうしてもアナウンスを流してほしい場合は、番組を指定できるタイムCMを選択する必要があります。
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スポットCMの料金の決め方
スポットCMの料金は、テレビ局、放送時間帯、放送期間といった要素によって決められます。
テレビ局は、地上波の「キー局」「ローカル局(地方局)」「独立U局」、衛生放送の「BS放送」「CS放送」といった選択肢があります。そこに放送時間帯、放送期間が、スポットCMの料金に関わってきます。
これらの条件およびCM予算を伝えて、テレビ局に見積もりを依頼することで、スポットCMの料金が提示されます。スポットCMの料金は、「GRP」と「パーコスト」の掛け合わせで構成されます。GRPとは、番組の視聴率とCM本数を掛け合わせた数字のこと。パーコストとは、1%の視聴率を獲得するために必要な費用のことです。
例えば、視聴率10%の番組に10本のCMを流せる100GRPを想定して、テレビ局からパーコスト10,000円と提示されたとしましょう。100GRP×10,000円になりますので、予算は100万円となります。
注意したいのは、パーコストは常に一定ではなく、繁忙期や閑散期など時期によって変動する点。繁忙期になるとCM枠の競争率が上がるためパーコストが上がり、結果として必要な予算は高くなります。
スポットCMで提示される線引きとは?
スポットCMの場合は、放送前にどの時間帯にどのくらいの本数のCMが流れるか、「線引き」といわれるタイムスケジュール表が提示されます。線引きには、赤い線が引かれていて、番組のどのタイミングでCMが放送されるかがわかります。
斜めの赤い線は、PTといって番組中に流れるCMになります。真っすぐ水平な赤い線は、SBといって番組から次の番組へと移るタイミングで流れるCMです。
・PT(ピーティー)
PTはParticipating Commercialの頭文字を取った略語で、番組中に流れるCMのことを指します。線引きでは、斜めの赤い線で示されます。
・SB(ステブレ)
SBはStation Breakの頭文字を取った略語で、ステブレと呼ばれます。番組から次の番組へと移るタイミングに流れるCMのことで、線引きでは真っすぐ水平な赤い線で示されます。
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フリースポットCMという単価が安い方法もある
スポットCMのなかには、フリースポットCMといわれる方法が提供される場合があります。フリースポットCMは、時間帯や曜日をまったく指定しない方法で、放映する枠はテレビ局が決定することになります。その分、スポットCMよりも、フリースポットCMのほうが、料金は安く提供されます。
なぜ安くなるかというと、通常のスポットCMや、番組を指定するタイムCMで、先に放映枠を埋めて、その空いた放映枠で、フリースポットCMを流すから。
もちろんCMを流す本来の目的があるわけで、フリースポットCMで効果があるのかは考えるべきです。ただ、安価であるため、フリースポットCMの活用はぜひ検討してみたいところです。
スポットCMを活用してCM効果を高めよう
テレビCMにはいくつかの種類があり、それぞれメリットと注意点があります。スポットCM、フリースポットCMなどの特徴を踏まえて、CMを打つ目的に合わせて検討してみてください。
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- ポイント1.商品の便益
- ポイント2.GRPの単価
- ポイント3.線引き
- ポイント4.クリエイティブ
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