チャットボット15社を徹底比較!課題解決に応じたツールを選択する
数あるチャットボットの中から、自社の課題解決に適したものを見つけたい場合は、それぞれのチャットボットの特徴をつかむことが大事です。
今回は、15社のチャットボットを導入目的別に分類して、各特徴を紹介していきます。ぜひチャットボットを導入するときの参考にしてみてください。
チャットボット導入・活用にお悩みの方へ
目次
チャットボットの導入目的を2タイプに分類
さまざまなチャットボットから自社に合ったツールを導入するには、導入の効果や目的を明確化することが大切です。チャットボットの導入目的は大きく分けて「問い合わせ対応の効率化」「CVR向上による売上アップ」の2つに分類できますので、それぞれ確認していきましょう。
問い合わせ対応の効率化
チャットボットは、企業内のさまざまな問い合わせ業務で活躍しています。コールセンターでの顧客対応、従業員からの社内問い合わせなどで、チャットボットが活用されています。チャットボットにより、業務を機械化することで、生産性の向上が狙えます。
CVR向上による売上アップ
チャットボット導入の目的には、CVR(コンバージョン率 )の向上があります。CVRとは、ウェブサイトにアクセスした人のうち、商品の購入や資料請求などのアクションに至った割合を指します。
チャットボットを導入すると、ウェブ上で24時間365日、接客が可能になります。チャットボットを通していつでも気軽に問い合わせできることは、企業側と顧客側の接点を生むだけでなく、顧客の離脱防止やニーズのヒアリングにもつながります。さらに、問い合わせに対する回答の満足度によって、自社のコンバージョンがアップする機会が増加します。
チャットボットの比較ポイント
チャットボットの比較ポイントは大きく5つに分けることができます。
AI型かシナリオ型か
チャットボットには、パターン化した問い合わせを登録できる「シナリオ型」と、学習機能により幅広い質問に対応できる「AI型」があります。
シナリオ型とAI型の違いは、導入コストと導入後における定着までの時間です。AI型の場合、高額ではあるものの学習を重ねることで、高度な質問にも答えることができるようになります。一方でシナリオ型は、AI型と比べてコストを抑えることができ、FAQなどのパターン化された質問データがあれば、短時間で導入可能です。
導入コスト
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導入にかかる時間
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主な対象
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特徴
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シナリオ型
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低い
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FAQがあれば短時間で可能
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顧客向け
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AI型
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高い
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定着までに時間がかかる
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社内向け
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自社の課題を解決できるか
チャットボットを導入する場合は、自社の課題を洗い出すことが重要です。チャットボットは、提供する会社によってサービスの内容が異なります。それぞれのチャットボットのサービス内容が、自社の課題解決にどれだけ適しているかを吟味する必要があります。
費用はどれくらいかかるか
チャットボットを導入する費用をあらかじめ見積もっておくことが大切です。多くのチャットボットはクラウドサービスで提供されていて、利用時には初期費用と月額費用が発生します。さらにチャットボットによっては、別途費用が発生することもあります。基本料金の範囲は必ず確認しましょう。
ちなみに、一般的な相場としては、初期費用は無料のものから10万円、月額費用は1万~30万円までになります。提供されるサービスの内容によって料金には幅があるので、希望する提供会社に必ず問い合わせを行い、比較検討してください。
加えて、チャットボットの中には、無料プランやトライアルサービスを提供しているものもあります。無料プランの場合は、利用できる機能が制限されることもあるので注意が必要です。
外部ツールとの連携はできるか
チャットボットには、問い合わせ履歴から得た情報を外部ツールに蓄積する機能など、ほかのツールと連携ができるものがあります。例えば、ビジネスチャットとの併用を考えている場合は、チャットボットとの連携機能を備えているかを確認しましょう。
サポートはあるか
チャットボットを長く活用するには、定期的なメンテナンスを行うことも大切です。ストレスなくサービスを利用するためには、どのようなサポートがあるのかを事前に確認しておきましょう。専任サポートの有無や、レスポンスの早さ、日本語に対応しているかといった点が重要です。
\課題の洗い出しにお困りでしたらお気軽にご相談ください/
チャットボット15社を徹底比較!
ここからは実際に提供されているチャットボットを、以下の4つのパターンに分けて紹介していきます。
- AI型×問い合わせ対応の効率化
- AI型×CVR向上による売上アップ
- シナリオ型×問い合わせ対応の効率化
- シナリオ型×CVR向上による売上アップ
問い合わせ対応の効率化
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CVR向上による売上アップ
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AI型
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シナリオ型
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AI型×問い合わせ対応の効率化
AI搭載による学習機能を持ち、問い合わせ対応の効率化を目的とする場合に、おすすめのチャットボットをご紹介します。
チャットディーラーAI
チャットディーラーAIは、管理部門、情シス向けの社内専用AIチャットボット。社内テンプレートと学習済みAIによる短期導入が可能です。
無料の専任サポートが公開後のメンテナンスも徹底支援。社内問い合わせの削減や属人化の解消に効果的なチャットボットです。
SupportChatbot(サポートチャットボット)
SupportChatbot は、社員や顧客からの問い合わせに適したチャットボットです。自然言語に特化したAIのため、非常に高い回答率を実現し、自己解決を促す「聞き返し機能」なども実装されています。
チャットボットの構築から専任の担当者がつくというサポート体制の充実も特徴です。
HiTTO(ヒット)
HiTTOは、オリジナルAIとIBM製のAIの2つのAIを搭載したチャットボットです。両者の長所を融合させ、精度の高い回答を実現。フィードバックやユーザーからの評価などを自動学習し、回答精度の向上を図ります。
QuickQA(クイックキューエー)
QuickQAは、日本語の言語処理能力に長けた国産のチャットボットです。少ない学習データでも言葉のゆれを学び、的確な回答を提示します。機械学習についての専門知識がない人でも運用できる管理ツールです。Office365やウェブチャットとの連携も可能です。
AIさくらさん
AIさくらさんは、AI接客や受付、業務日報の管理など、社内ヘルプデスク対応も行うチャットボットです。幅広い業務に対応できると同時に、導入から設定、運用までの流れをスムーズに行います。自動応答している途中で、有人オペレーターに対応を引き継ぐことも可能です。
My-ope office(マイオペオフィス)
My-ope officeは、社内用語や環境に適応する、独自のAIエンジンが搭載されているため、社内の問い合わせにサポート力を発揮します。ChatworkやSlack、LINEといったコミュニケーションツールとの連携が可能です。状況のヒアリングからアフターサービスまで、サポート面も整えられています。
sAI Chat(サイチャット)
sAI Chatは、FAQの類似表現をあらかじめ学習させることで、初回から精度95%以上の回答を可能にしたチャットボットです。追加オプションにより、有人対応との切り替えが可能です。利用率の向上や、FAQの改善提案など、学習機能の精度を保つサポートも実施しています。
AI型×CVR向上による売上アップ
AIを搭載しつつ、CVR向上を目的としたチャットボットを紹介します。
hachidori(ハチドリ)
hachidoriは、営業支援や問い合わせ対応が充実した国産のチャットボットです。専門知識のあるエンジニアがいなくても、自由にアレンジができ、柔軟な運用が可能です。問い合わせ業務に加え、API連携を駆使したマーケティング機能も充実しています。無料トライアルのほか、カスタマーサービスやセキュリティに関する体制が万全です。
AI.BiS(アイビス)
AI.Bisは、BtoB企業に特化した、マーケティング支援が充実した顧客獲得型のチャットボットです。サイト訪問者から、大口の見込み顧客となる企業情報を表示する機能もあり、チャットから特定条件を満たした訪問者に営業活動をかけることができます。無料トライアルも利用可能です。
シナリオ型×問い合わせ対応の効率化
シナリオ型で、問い合わせ対応の効率化を目的としたチャットボットを紹介します。
hitobo(ヒトボ)
hitoboは、FAQがあればシナリオを設定する必要がなく、スピーディーに運用できます。表記のゆれも自動認識し、運営担当者の負担も大きく軽減できます。顧客満足度の向上に特化したい場合や、人件費などにかかるコストを抑えたい場合におすすめです。
Parot(パロット)
Parotは、LINE公式アカウントによるシナリオ型のチャットボットです。LINE公式アカウントを用意すれば、選択式で自動応答を行うチャットボットを作ることができます。問い合わせの応答数が月1,000件以内なら、初期費用と月額費用が無料です。
Parot
シナリオ型×CVR向上による売上アップ
シナリオ型で、CVRの向上を目的としたチャットボットを紹介します。
Chamo(チャモ)
Chamoは、自動話しかけ機能により、サイト訪問者の状況に合わせ、ダイレクトメールを配信することができます。国内拠点でサーバーを管理し、通信のSSL暗号化を行っているため、セキュリティ面においても安心です。担当者による迅速なサポート体制も整えられています。
qualva(クオルバ)
qualvaは、新規顧客獲得に特化したチャットボットです。対話形式でユーザーのフォーム入力をサポートするため、途中離脱を防ぐことができます。同時にシナリオ型チャットボットがすべての過程で全自動で応答するため、コスト削減も見込めます。セキュリティ対策も万全のため、顧客情報の管理においても安心です。
ChatBook(チャットブック)
ChatBookは、チャットの離脱ポイントの可視化や、広告ごとのコンバージョンの分析、改善支援などマーケティング戦略を幅広くサポートしてくれます。シナリオ作成から運用改善までの支援体制も整えられています。
Engagebot(エンゲージボット)
Engagebotは、LINEやFacebookを用いたチャットボットの活用に向いています。一度、友達になったユーザーに対し、継続的なアプローチが可能になります。グループ拡散機能やヒアリング機能など、活発なコミュニケーションを図る機能も充実しています。
自社の課題に合ったチャットボットを選ぼう
チャットボットを導入する場合は、事前準備や運用体制などさまざまな面で要する工数を確保することが必要です。しかし、軌道に乗ることができれば、売上向上やコストカットなど多くのメリットが期待できるのがチャットボットです。自社の目的や課題を明確にして、適したチャットボットを選びましょう。
チャットボット導入・活用にお悩みの方へ